イタリア・ルネッサンス時代の大ベストセラー『狂えるオルランド*1』(ルドヴィーコ・アリオスト著)が創作されたイタリア。秘境トスカーナ州ガルファニャーナ地区で成果発表を行う国際ワークショップ[COMIKS]。 韓国、日本、イタリアで参加者募集!
本ワークショップは著者ルドヴィーコ・アリオストのゆかりの地、ガルファニャーナを目指し、韓国、日本、イタリアの3ヵ国にそれぞれ1週間ほど滞在。『狂えるオルランド』の精神を引き継ぐ、波瀾万丈!奇想天外!痛快無比!なマンガやアニメーションを制作するワークショップです。
3ヵ国から集まった、クリエイターを志す若者たちと延べ3週間の共同制作を通じて、多様なスキルやバックグランウンドを共有し、時には刺激し合いながら、日本にいては考えつかない、一人では成し遂げられないかもしれない、未知なるクリエイティブ体験は唯一無二の貴重な時間となるでしょう。ワークショップ講師は各国のトップのクリエイターが務めます。日本では体験出来ない、韓国やイタリアのクリエイティブシーンをライブで経験できる機会でもあります。そして、研修終了後には英語も上達し、世界デビューも夢ではありません。本ワークショップは世界共通のメディア「マンガ」と「アニメーション」のスキルを磨き、世界標準の価値観を身につけ、今後クリエイターとして活躍するみなさんを応援します。
*1 長編叙事詩「狂えるオルランド」は八行韻詩で綴つづられた恋と武勇と魔法の奔放な空想譚で、ルネサンス期を代表する騎士物語詩。
- 目 的
- 異なるメディアの制作を通じて「エンターテインメント」作品の創造力に必要なスキルを学習
- ゴール
- デジタル環境において使用可能なマンガ、アニメーションのプロトタイプを制作(言語:英語)
- 募集人数
- 各国8名
- 講師
- 各国1名、チューター:各国1名
- スケジュール
-
- ■ 募集期間 : 3月31日(金)まで
応募者は、応募書式(A)をダウンロードし、必要事項を記入の上、下記の住所に書類を提出。 - ■ 選考発表 : 4月
- ■ 第1回セッション(韓国) : 2017年7月下旬(予定)
- ■ 第2回セッション(日本) : 2017年9月(予定)
- ■ 第3回セッション(イタリア) : 2017年10月28日(土)~11月3日(金)
- ■ 募集期間 : 3月31日(金)まで
▼ 【Part.1 – プリプロダクション/企画】 ―第1回セッション(韓国)
ワークショップ参加者一人一人の目的や抱負を知り、個性や特徴、性格を理解することで、今後の活動の方向性と交流の基盤を構築。プレゼンテーションのスキルを習得し、制作する作品の方向性を決定。プリプロダクション作業として、ストーリーボード、ネーム、絵コンテの制作。
活動内容
- オリエンテーション
- ‐『狂えるオルランド』の詩法を学び、ストーリーボードを作成
‐全参加者がワークショップを通じて制作したい作品をフリースタイル形式のプレゼンテーションで発表(イメージイラストやストーリーボード、絵コンテ等も可)
‐ワークショップを通して制作する作品を、発表された24作品の中から投票で選出
‐制作チームの編成(参加者個人の思考や方向性、国際バランス等を考慮し講師のアドバイスのもと編成) - 基調講演:web based media
- 開催国の韓国で主流となっている「web based media」の技術や戦略を韓国トップ・クリエイターの講師が指導します。
- チーム課題
- ‐プレゼンテーションで選出されたテーマに沿って、
ストーリーボード(登場人物設定や時代背景を含む)を企画・制作
‐完成メディア(マンガもしくはアニメーション)の決定 - 個人課題
- ‐制作チーム内での役割や作業分担についての計画立案
‐Part.1で終了できなかった課題は、Part .2開始までに個々に終了
▼ 【Part.2 – プロダクション】―第2回セッション(日本)
参加者がそれぞれの専門性を活かし、チームに貢献。Part.1で制作されたストーリーボードをさらに発展させる。他参加者との共同作業による作品制作を通じて、制作過程での異なる考え方や作品制作へのアプローチなどを共有することで、異なる価値観や多様性を理解する。
活動内容
- 基調講演:エンターテインメント領域におけるキャラクターの可能性
- ポケモン、ハローキティー、ドラえもんに代表される日本の「キャラクター」をテーマに、キャラクタービジネスについてキャラクター開発に携わったプロフェッショナルが講演。キャラクター設定や異なるメディアへの展開、商業マーケティングについて、日本特有のキャラクターとエンターテインメントメディアの関係性と可能性について考察します。
- チーム課題
- ‐制作チームごとに、Part .1で制作した作品を基に、ブラッシュアップし作品の完成度を高める
- 個人課題
- ‐専門家による個人・グループ指導
‐Part.2で終了できなかった課題は、Part. 3開始までに個々に終了
▼ 【Part.3 – 発表】―第3回セッション(イタリア)
Part.1とPart.2のワークショップを通じて制作された作品制作の最終工程を行い、公開と展示・発表。クリエイティブな取り組みを通じて、全参加者がコミュニケーションを図り、異なるスキルや専門的技術・経験を終結した作品の発表に加え、作品制作過程において参加者が新たな発見をし、それらが将来の作品制作の糧となる経験を共有。
活動内容
- 基調講演:cross-media
- 開催国のイタリアを代表するコミック作家Giuseppe Palumbo氏が異なるメディアでストーリーを展開する「cross-media」について、実践的な講義を行います。
- チーム課題
- ‐作品の完成、展示・発表
‐完成作品についてのラウンドトーク - 個人課題
- ‐講師による個人・グループ指導
‐ポートフォリオ作成
‐ワークショップ参加意義についてインタビュー
本プロジェクトはEUエラスムス・プラス(※1)の助成金のもと、NHKインターナショナル(日本)、ソウル国際マンガ・アニメーション映画祭(韓国)、
ルッカ・コミックス&ゲームズ(イタリア)が主体となり運営されます。
※1. エラスムス・プラス(Erasmus +) は、2014年〜2020年を対象とした、教育・訓練・青少年・スポーツのためのEU(欧州連合)の新しいプログラムです。
[エラスムス・プラス公式サイト]
- お問合わせ: 一般財団法人NHKインターナショナル COMIKSジャパン事務局
- 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町7-1 アムウェイビル12F
- e-mail: jmaf-info@nhkint.or.jp
- Tel: 03-6415-8500
- Website: http://nhkint.or.jp/ja/#/home